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歌の玉手箱ー続・歌の栞

続・歌の栞十五 老人ホームに歌声を(その二)

高齢者に癒しの歌唱を

前回にひき続き老人介護施設「せきれい」の人達の歌唱について紹介するとともに、現場体験にもとづく歌唱の効用について考察してみようと思います。
次の絵手紙を新年早々「せきれい」に入居している方からいただきました。

        






 私のためにこのように心の内を短歌に詠み、清書してくださった内藤延さんに会合できたことは、言葉ではいいあらわせない大きな幸せと感じています。
九十三歳の大先輩が生き生きと毎日を謳歌している有様をこの絵手紙から確と窺い知ることができましょう。
なお、この内藤延さんだけでなく私のセッションに参加してくれている多くの方々の暖かい心情がひしひしと伝わってきています。

拙著「歌の玉手箱」の「歌の栞三十三 スーザン・オズボーンの癒しの歌唱」に記述しましたが、彼女が歌唱の意義を次のとおり話しています。  
 「歌というシンプルで基本的なことの中にこそ人生をもっと優雅に生き通していくためのカギがひめられているのではないでしょうか」
 「感覚が使用されないということでだんだんとまひしていくのをそのままにしていれば生きる力も弱まっていく」とこの示唆に富んだ言葉を、今回の高齢者との歌唱をとおして再考察しています。
 私のこのセッションに臨む姿勢は、初心に帰るというような素直な心で皆さんと真正面から取り組んでいます。    
 皆さんは戦中戦後の厳しい時代のまっただ中を生きてこられた人達です。私は年少でしたが、幸いなことにその当時に歌った歌や感覚は、皆さんと共有できています。
高齢者となっても若い時代に培われた感覚などは決して失われてしまうものではなく、フレッシュに甦えらせることも可能であることを、回を重ねる度に実感しています。

平成二十年一月二十二日




富士の山 作詞・巌谷小波 文部省唱歌
  あたまを雲の上に出し
  四方の山を見下ろして
  かみなりさまを下に聞
  富士は日本一の山










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